病院の新築時にスプリンクラーの耐震化を 消防庁検討部会が報告書
首都直下・南海トラフ巨大地震に備え、消防庁の検討部会は3日、病院や百貨店といった大規模集客施設のスプリンクラーなどの消防用設備の耐震化を求める報告書をまとめた。新築時に順次耐震化を図ることに加え、被災時でも機能を維持する工法の研究開発の必要性も盛り込んだ。この提言を受け、消防庁は今後、消防法令で対策を義務付けることも視野に入れ、関係省庁と調整を行い、大規模地震にも耐え得る施設を増やしたい考えだ。【新井哉】
同部会は、延べ面積1万平方メートル以上の医療機関や社会福祉施設などを対象に、スプリンクラーの配管が脱落することを防ぐ対策のほか、ポンプや水槽を建物に固定する工法などを検討。地震発生時にも消化能力を確保するため、天井が落下しない・天井の揺れによってスプリンクラーヘッドや配管が損傷しないといった措置が急務とした。【掲載誌】CBニュース
【会議内容】
http://www.fdma.go.jp/neuter/about/shingi_kento/h25/nankai_jishin/index.html